ドル安、人民元安、ユーロ高
ドル円は再び年初来安値を更新。週末に米政権による一部電子機器への関税免除が伝わったことで小幅にギャップアップ、1ドル=143.94円からスタートしたが、トランプ大統領が一部電子製品(半導体など)に対する上乗せ関税の「例外」があるとの見方を否定したことが嫌気されすぐに上値の重い展開となり、143円丁度を割り込んだ。しばらくは142円台で買いが優勢となったものの、半導体株が弱く株価指数が下落へと転じるなかで、水曜日以降は143円丁度をレジスタンスにだんだんと上値が切り下げられた。水曜日のNY時間にはパウエルFRB議長がインフレ抑制を重視する発言を行い、これで一段と株安、ドル安が進み141.64円の年初来安値を記録。その後は143円丁度付近まで反発したが、週末にかけては一段と上値が重く142.19円でクローズ。
ユーロは上昇。1ユーロ=1.1318ドルからスタートすると、週初は米中貿易摩擦の懸念からドル売り、人民元売りが鮮明で、ユーロは受け皿として機能し1.1425まで上昇。その後は株式市場が全体的に軟調に推移するなかユーロ売りが優勢となり火曜日のNY時間に1.1265まで下落する時間帯もあったが、戻りも強く水曜日のアジア時間には1.13台ミドルを回復。以降は堅調な推移で、木曜日に市場予想通りECBは主要3政策金利をそれぞれ0.25%ずつ引き下げたものの、1.1350レベルで支えられて以降はじり高の展開。1.1393で週末を迎えている。
小幅にドル高、人民元安。1ドル=7.2790人民元からスタートすると、米政権による一部電子機器への関税免除に対してトランプ大統領が例外はないと否定をしたことから米中貿易摩擦の激化が意識され、小幅ながらドル買い人民元売りが優勢、7.30台へと値を戻すと以降もじり高の展開が続き、水曜日のアジア時間に7.3347の今週高値を記録した。ただ、同日のロンドン時間に中国当局より「米国が敬意を示し交渉責任者を指名すれば協議に応じる用意がある」との考えが伝わり、その後は人民元の買い戻しが優勢となり7.30を割り込んだ。週末にかけては何度か下押したものの、7.30がサポートとなり7.3056でクローズ。
ドル売り優勢(133/198ヵ国)
クロス円は通貨によってまちまちの動き
※通貨騰落率を可視化し、現在の「相場のテーマ」の推測に役立てています
米中貿易摩擦、ロシアによるウクライナ侵攻の停戦交渉、トランプ大統領によるパウエルFRB議長への辞任圧力など引き続き政治主導の相場が想定される。
そうしたなかで、米ドル売りの流れが続くかどうかが焦点。
マーケットは一旦の落ち着きを取り戻してきており、一方的な円高にはならないように思う。
想定レンジ:139.90~143.60
仮にドル安が続いたとしても、クロス円の上昇にある程度は支えられる可能性が高いと見ている。下押し圧力強いが、一方的な相場にはならないだろう。
想定レンジ:EUR/USD 1.1250~1.1580
欧州通貨の買い戻し優勢の展開を想定。
ロシアによるウクライナ侵攻の停戦交渉により振らされるだろうが、材料としてはユーロ高に効いてくると見る。
想定レンジ:USD/CNH 7.20~7.40
ドル安、人民元安である程度、拮抗すると見る。ただどちらかと言えば人民元安に振れやすいと見ている。
21日
ブラジル、スウェーデンノ、ルウェー、ポーランド、オーストラリア、ニュージーランド、香港、スイス、ドイツ、フランス、英国、南ア祝日(イースターマンデー)
4月の中国最優遇貸出金利(LPR)
23:00 米国3月景気先行指標総合指数
22日
IMF世界経済見通し
14:00 日銀、基調的なインフレ率を捕捉するための指標
23:00 ユーロ圏4月消費者信頼感
23:00 米国4月リッチモンド連銀製造業指数
23日
トルコ祝日
G20財務相・中央銀行総裁会議(24日まで)
13:30 日本2月第三次産業活動指数
14:00 シンガポール3月CPI
16:15 フランス4月PMI
16:30 ドイツ4月PMI
17:00 ユーロ圏4月PMI
17:00 南ア3月CPI
17:30 香港3月CPI
17:30 英国4月PMI
18:00 ユーロ圏2月建設支出
18:00 ユーロ圏2月貿易収支
20:00 米国MBA住宅ローン申請指数
22:45 米国4月PMI
23:00 米国3月新築住宅販売件数
27:00 米国米地区連銀経済報告
24日
08:50 日本3月企業向けサービス価格指数
08:50 日本前週分対外対内証券売買契約等の状況
15:45 フランス4月消費者信頼感指数
17:00 ドイツ4月IFO企業景況感指数
21:30 米国3月耐久財受注
21:30 米国前週分新規失業保険申請件数
23:00 米国3月中古住宅販売件数
25日
オーストラリア、ニュージーランド祝日
08:01 英国4月GFK消費者信頼感調査
08:30 日本4月東京都区部CPI
15:00 英国3月小売売上高
15:45 フランス4月企業景況感指数
19:30 ロシア中銀、金融政策決定会合
23:00 米国4月ミシガン大学消費者態度指数(確報値)
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