20日はドル円が下落。
東京早朝を156.22円で迎えると、ドル円は上昇。東京株式市場オープン前に当日の高値となる156.59円を記録した。ただ株式市場の寄り付き後は下落に転じ、正午過ぎに155.80円を割り込む展開に。東京午後は緩やかに反発し、ロンドン時間にかけて持ち直しの動きが見られた。
ロンドン時間は、引き続き上昇し156.40円台まで回復した。その後22:30頃にトランプ米大統領について「就任初日での関税発動は見送る見通し」と報じられると、ドル円は急落。一時155.50円を割り込んだ。
NY時間は引き続き下落し、当日の安値である155.42円を記録。しかしこのレベルでは押し目買いが見られた。
NY正午頃には、トランプ米大統領が自身の大統領就任演説で「インフレは過剰な支出とエネルギー価格の高騰によるもので、エネルギーに関する国家非常事態を宣言する」「EV販売の義務付けを撤廃し自動車産業を守る」「中国が運営しているパナマ運河を取り戻す」と発言し、アメリカ第一主義を強調。これを受けドル円は上昇、一時156円台を回復。しばらく思惑が交錯し激しく上下する展開となった。
ただその後は小幅に下落し155.64円でNYクローズを迎えている。
同日、トランプ米大統領は就任後に文書で気候変動に対する国際枠組みである「パリ協定」の離脱を発表したと報じられた。
16:00 英国12月失業保険申請件数
16:00 英国12月失業率
16:00 英国11月失業率(ILO方式)
17:30 香港12月CPI
19:00 ドイツ1月ZEW景況感調査
19:00 ユーロ圏1月ZEW景況感調査
22:30 カナダ12月CPI
トランプ米大統領の就任式を経て、下落へと転じている。今回の主な下落要因は、就任初日の関税発動の見送りが伝わったことによるものなので、引き続きトランプ氏の発言に注意しておきたい。
上昇する場合には、まずは157円台へと乗せられるかに注目したい。下落の場合、155.00円と直近安値148.64円、直近高値158.88円の半値戻し水準である153.77円をサポートラインとして意識しておきたい。このラインを明確に下抜けてくる場合には、更なる下落に警戒したい。
レジスタンス:158.88円、160.00円
サポート:155.00円、153.77円、148.15円
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