20日の日経平均株価は下落、前日比▲62.09円、▲0.16%となる38,352.34円で大引け。
米国株式市場における半導体やハイテク銘柄の株価上昇をうけて日経平均株価は時間外で上昇、前日の終値より62円高い38,476円で寄り付き。
序盤に38,520円まで上昇したものの、このレベルで上値が抑えられ次第に反落、38,251円で前場クローズ。後場は38,180円まで下落したのち、38,352円まで値を戻して引けた。ロシア、ウクライナ情勢がよりいっそう緊迫化する中で売りが優勢となった。
当日は銀行、自動車、商社など大企業が売られた。また医薬品でも売りが目立っている。個別の大型株ではID&Eホールディングス株を公開買い付けすると発表した東京海上ホールディングスが▲20.9円と売られた一方で、創業者チームによる公開買い付けが行われるという思惑でセブン&アイ・ホールディングスが+15.7円と上昇した。
※上記数値は日経平均株価への寄与度
なお中国株式市場は小幅に上昇。上海総合が+0.66%、CSI300が+0.22%、香港のハンセン指数が+0.21%となった。
また日経平均株価CFDは今朝6:00頃に38,279円で取引されており本日の東京株式市場は小幅に下窓を開けて寄り付きそうな状況となっている。
20日の米国株式市場はロシア、ウクライナ情勢の緊迫化によりやや不安定な動き。ただしエヌビディア決算を控えて底堅さも見られた。
前日にロシアのプーチン大統領が、新たな核兵器使用に関するドクトリン(基本原則)の修正案に正式に署名。またウクライナがアメリカから提供された長距離ミサイルをロシアに向けて発射したことで、ロシア、ウクライナ情勢に対する緊張感が高まる中、SP500指数は前日終値より1ドル安い5,915ドルで寄り付き。
当日はウクライナ軍がロシア領内の軍事目標に対し、英国製の長距離ミサイル「ストームシャドー」を初めて発射。こうした状況が伝わると売りが優勢となり5,861ドルまで下落。ただしこのレベルで支えられると、NY午後はエヌビディア決算への期待か買いが優勢となり5,921ドルまで上昇したのち、5,916ドルで引けた。
当日はヘルスケアが+1.18%、エネルギーが+1.00%、素材が+0.72%とSP500指数を支えたものの、一般消費財が▲0.57%、ITが▲0.23%と伸び悩んだ。個別の大型株ではユナイテッド・ヘルス・グループが+4.07%、イーライリリーが+3.25%と上昇した一方で、グーグルが▲1.20%、テスラが▲1.15%と下落している。
なお引け後に発表されたエヌビディアの決算はアナリスト予想を小幅に上振れたが、反応は限定的で、発表前の価格から大きな変化はない。
また当日はFRBのボウマン理事、クック理事の講演原稿が発表され、両者ともに今後の追加利下げのペースに慎重な姿勢を示している。
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