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テクニカル分析

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トレンドライン

所要読了時間 4.5分

「トレンドは友人」。トレーダーがこのように言うのを耳にすることがありますが、これには理由があります。ここでは、テクニカル分析においてトレンドがどのように機能するか、どのようにトレンドを見極めるか、などについて見ていきます。

トレンドとは?

トレンドとは、ある銘柄の価格が上下に推移しつつ、全体的には上昇か下降の一定方向に推移している流れや傾向のことです。トレンドラインを引くと、このトレンドをみつける助けとなります。

トレンドラインの引き方はとても簡単です。上昇トレンドの時に、チャートのジグザグの中で特に目立った(一旦沈んだ)下落ポイントを結んで右上に向かう形で線を引くと、これが上昇トレンドの中でのサポート(下値支持)ラインになります。逆に下降トレンドの時には、チャートのジグザグの中で目立った(一旦跳ね上がった)上昇ポイントを結んで右下に向かう形で線を引くと、下降トレンドの中でのレジスタンス(上値抵抗)ラインになります。

水平のラインと異なり、時間とともにサポートやレジスタンスのレベルが変わっていくのが、このナナメのラインの特徴です。例えば上昇トレンドにおいては、サポートラインは右上に向かっているため、時間とともにサポートの目安となる価格レベルも上がっていくことになります。逆に下降トレンドにおいては、レジスタンスラインが右下に向かっているため、時間が進むにつれてレジスタンスの目安となる価格レベルも下がっていきます。
なお、上昇トレンドは高値も安値も前のものよりもより高くなっていき、下降トレンドでは高値も安値もより低くなっていきます。

サポートラインとレジスタンスラインについて詳しく

トレンドの種類

  • トレンドは主に3種類あります。メジャー(一次)トレンドは、数ヶ月から数年という長い期間にわたって市場が動く際の方向性を示します。
  • 中間(二次)トレンドは、主要なトレンドの中で、より短期間に特定の方向に市場が動くときに発生します。
  • マイナートレンドは、非常に短い期間(多くの場合1日以内)に発生します。

例えば、過去1年半の間に大きく上昇した市場は、大きな上昇トレンドにあります。しかし、その強気相場の中で、数週間から数ヶ月間レンジ相場となり、その後、上昇を再開することがあります。この場合、中間トレンドが形成されます。

そして、ある日突然、小さな強気相場や弱気相場が形成されるかもしれません。

チャネルとは?

トレンドと合わせて重要なのがチャネルです。チャネルは、トレンドラインをチャートの動きの反対側にも平行にもう一本引き、その平行の範囲の中をチャートがバウンドするかのように推移していくように表すものです。このチャネルを大きく取った時に水平になる場合を「レンジ相場」といい、横ばいの動きであることを指します。

チャネルを見極め、その「上」で売り、「下」で買うというのが一般的な取引のセオリーといえるでしょう。

トレンドやチャネルが重要な理由とは

一般的に投資家は、トレンドの方向を追うだけではなく、その中で取引のチャンスとなるパターンを探します。トレンドラインを引くことは、マーケットの動きの目標ポイントを予想する、シンプルながら重要なステップといえるでしょう。

またチャネルは、チャートの動きの範囲など、可能性の高そうなパターンのヒントを与えてくれます。チャネルの「上」で売り「下」で買うという取引戦略は、トレンドの方向にかかわらず使えるということはぜひ覚えておきたいところです。

Trend Lines

トレンドラインとパターン分析(ガートレーやバタフライなど)が近づく時は、よりはっきりとパターン通りのチャンスが高まるといわれています。

トレンドやチャネルの見極めは、どうラインを引くか、またその経験によって上達していきます。ぜひどんどんラインを引き、実際のチャートの動きと比較していきましょう。無秩序に見えたチャートから意味を読み取れる楽しみを味わっていただけると思います。ぜひ、洞察力を磨いてトレーディングのチャンスを狙ってください。

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知識確認テスト

問題 1 / 2

この相場でトレンドラインを引くには、どの価格帯を使いますか?

  • A 120、140、160
  • B 100、130、160
  • C 95、130、175
問題 2 / 2

この相場でトレンドラインを引くには、どの価格帯を使用しますか?

  • A 1300、1175、1050
  • B 1350、1225、1100
  • C 1000、950、900
レッスン完了
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