テクニカル分析
ローソク足チャート
ローソク足チャートは、ここ数十年の間に、他のどのテクニカルチャートよりも利用されるようになりました。ローソク足チャートは、シンプルかつ見た目から分析しやすく、さらにバーチャートやラインチャートと比べ、一目でマーケットに関する情報を得やすいという特徴があります。
ローソク足チャートの特徴
ローソク足チャートは、トレーダーが最も利用するテクニカルチャートの1つです。以下が、ローソク足が広く利用されている主な理由です。
- マーケットの状況を一目で確認できる
ローソク足の色と長さを見るだけで、マーケットの変化(勢いが強まっているか、弱まっているか)を即座に判断することができます。 - マーケットの方向性を簡単に確認できる
ローソク足の色と形によって、例えば、その上昇トレンドが強気モメンタムに基づくものなのか、それとも単なるスパイクハイ(一時的な上昇)なのかを判断することができます。 - マーケットの変化をすばやく確認できる
ローソク足チャートでは、ブリッシュリバーサルやベアリッシュリバーサルという特定のパターン(シグナル)を確認することができます。これは他のテクニカルチャートでは確認できません。
ローソク足チャートの概要
ローソク足チャートは、バーチャートによく似ています。
上図のバーチャートのバー同様、ローソク足チャートの足は、値動きにおける4本値(高値、安値、始値、終値)を、1本の足で示したものです。
ローソク足の構成
ローソク足は、実体と2本のヒゲでできています。
ローソク足の見方
ローソク足の実体とヒゲの形から、マーケットの状況と方向性を読み取ることができます。
ローソク足の実体の長さは、その時間にどのような取引がされていたかを示します。 実体が長いほど、一方向(買いまたは売り)の取引となったことを示し、逆に短いほど、方向性のない取引であったことを示します
本ページでは、上昇時のローソク足を緑色で表示しています。1本前の終値よりもレートが上昇して(その時間帯の)取引を終えたことを意味します。これを陽線といいます。一方、下落時は赤色で表示しています。1本前の終値よりもレートが下落して(その時間帯の)取引を終えたことを意味します。これを陰線といいます。陽線と陰線の色は設定で変更できるため、陽線が白、陰線が黒、というチャートを見かけることもあります。
日足チャート(EUR/USD)における実体とヒゲの例
ヒゲの形から、マーケットの方向性を読み取ることができます。ヒゲが長いほど、始値と終値の水準から乖離して取引されていたことになります。一方、短いほど、始値と終値の水準付近での取引にとどまったことになります。また、ヒゲが長いほど、マーケットの方向性において大きな変化が起きていることを示し、短いほど、マーケットの方向性に変化がなかったことを示します。