テクニカル分析
チャートの基本―バーチャートとローソク足
バーチャートとローソク足とは
チャートとは、過去からの価格の推移をグラフィックに表したものです。
最も一般的なチャートの形式は、バーチャートとローソク足です。この二つは、見た目は全く異なりますが、ほぼ同じ情報を示しています。
バーチャートもローソク足も、価格の推移を表すための様々な時間枠が用意されており、「1分足チャート」、「4時間足チャート」、「日足チャート」など、基準となる期間の長さがチャートの名称にもなっています。この場合、1本のバーまたはローソク足はその基準期間の長さのひとつを表し、例えば1分足チャートの1本は1分間を表しています。同様に、15分足チャートの1本は15分間を表し、日足チャートの場合は1本が1日を表しています。
また、1本のバーまたはローソク足は、高値、安値、始値、終値の四本値を表示しており、1つの期間の価格の推移を分析することができます。
バーチャートやローソク足が重要な理由とは?
テクニカル分析は、様々なツール、理論やインディケーターなどを用いて、トレンドや価格推移のパターンを見出していく作業といえるでしょう。価格の推移、つまり価格と時間との関係に着目すると、より多くのデータを流れでつかみ、さらにはマーケットの傾向の転換や停滞などのポイントをつかんでいく助けとなります。
世の中には、ポジションを建てるエントリーポイントとポジションを手仕舞うエグジットポイントを予測する様々なマーケット分析手法やトレーディング戦略がありますが、そのすべての基本となるのが時間の経過とともに価格の推移を表したチャートを読み解くことなのです。
ローソク足の見方
価格が下落した場合のローソク足は通常赤で表されます(MT4など、白や他の色で表されるものもあります)。この場合、その1本の期間において、始値よりも終値が結果的に低かったということが表されています。 また、価格が上昇した場合のローソク足は通常緑で表されます(MT4など、透明や他の色で表されるものもあります)。この場合、その1本の期間において、始値よりも終値が結果的に高かったということが表されています。
バーチャートの見方
四本値(始値、高値、安値、終値)を表すバーチャートは、垂直な1本の線と、左右に出ている2本の水平な線とで構成されます。左側に出た水平線が始値、垂直線の上端が高値、下端が安値、そして右側に出た水平線が終値を、それぞれ表しています。
つまり、左側の線よりも右側の線が下にあればその時間帯での価格の下落を、また逆に上にあればその時間帯での価格の上昇を表します。
海外では終値を重視する傾向にあり、始値の線のない三本値(高値、安値、終値)のバーチャートも使われることがあります。