リスクマネジメント
注文方法によるリスク管理
注文の機能自体が、実はリスク管理に役立つ効果的なツールとなります。注文が取引戦略の一部を担っているということを常に意識しましょう。なぜなら、注文方法は損失を抑えるのに大変役立ち、トレード目標を達成するためには欠かせないからです。
- エントリーするときは、損失を限定する注文を必ず設定しましょう。
- エントリーする前に、リスク許容度を決定しましょう。それにより、変更したいという衝動に耐えることができます。
それでは、リスク管理に利用できる注文方法について見ていきましょう。
リミットオーダー
リミットオーダー(指値注文)は、エントリーまたは利益の確定に最も利用される注文方法です。
ポジションがフェイバーなときは、この上なく充実した気持ちでトレードすることができます。まさに期待通りのマーケットとなり、ポジションが良好な状態です。では、トレードを続ける中で、なぜ、あえてそのような感情を断ち切ることが必要になるのでしょうか?それは、マーケットが一方向に進み続けるということは無いからです。そのため、苦労して稼いだ利益をしっかり確定するポイントを、エントリーする前に決めておくことが重要なのです。
ストップオーダー
ストップオーダー(逆指値注文)は、損失の限定、または下振れリスクの管理に最も利用される注文方法です。
特に負けているときがそうですが、何らかのプレッシャーを感じ、ありえない期待を抱き、頭が混乱してしまうことがあります。ストップオーダーなしでポジションを持った場合、「もう1回だけ(戻って欲しい)」という期待をマーケットのパラドックスとして認めることになってしまいます。
トレーリングストップオーダー
トレーリングストップオーダーを利用することで、利益の確保と、下振れリスクの限定を同時におこなうことができます。
特定のポイントで利益を確定させる、という判断が難しい場合があります。そんなときは、できるだけ利益を増やそうと限界までポジションを持とうとするかもしれません。とはいえ、それでも損失は限定したいと思うはずです。そのようなシナリオでは、トレーリングストップオーダーが最適です。トレーリングストップオーダーであれば、上振れの際は利益を伸ばし、下振れの際は損失を限定する、という流動的な対応が可能となります。
リミットオーダーやストップオーダーは、どの水準で成行注文を出すか、という注文方法ですが、それとは異なり、トレーリングストップオーダーでは、直近のレートから何pip動いた場合、という指定ができます。そして、マーケットがフェイバーに動いた場合、指定したpip数をキープしてその注文を継続することができます。マーケットレートが思惑とは反対に指定したpip数悪化した場合には、成行注文が発注され、その時点の流動性に基づいたレートで決済されることになります。
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