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十字線 – ローソク足パターンを解説

十字線とはローソク足パターンのひとつで、FXマーケットを読み解くのに重要な指標です。どのように十字線をトレードに活かすことができるか、みていきましょう。

著者 forex.com
2025年3月20日 午後18:58

目次

doji candlestick formation
  • 始値と終値が等しいか、それらが非常に近いレートであるため、十字の形に見えるローソク足パターン。
  • 直近までの値動きまたはトレンドが一変し、買い手と売り手(強気と弱気)双方のバイアスが弱まり、中立的な状況になったことを示すシグナル。
  • 上ヒゲと下ヒゲの長さが、記号の+(プラス)のように同じ長さのケース、下ヒゲが長い十字形のケース、上ヒゲが長い逆十字形のケース等、状況により形は異なる。
  • 十字線の出現は、最高値/最安値を付けた可能性、または、それが否定される可能性を示唆する。
  • 短期的な値動きやトレンドが反転する可能性をタイムリーに示す先行指標である。
  • その他の反転指標の裏付けや判断材料となる。特に、サポートレベルまたはレジスタンスレベル付近で十字線が現れた場合で、かつそれが長く続いたトレンドの終局であったり、(大陽線/大陰線等)長く伸びたローソク足の次に現れた場合、反転する可能性が高い。
  • 十字線が現れたにも関わらず値動きが反転しない場合は、トレンド継続となる可能性が高い。
doji candlestick formation
  • 逆指値:1.0452
  • 保有レート:1.0417
  • 指値:1.0342
  • リスク合計:35 pips(保有レートと逆指値の差)
  • 想定利益:75 pips (保有レートと指値の差)
  • リスクリワード:2.14
  • リスク合計:35 pips
  • pip損益:500円
  • 口座残高:1,000,000円
  • 1取引あたりのリスク許容度:2%(20,000円)
  1. 十字線によって、最高値/最安値を確認することができ、トレンド反転の可能性が示されますが(※これ自体は、確かに勝率の高いトレードへのエントリーチャンスとなるものの)、イグジットポイントをエントリー時点で示してくれるわけではありません。では、「『どこでエントリーするのか?』ではなく、『どこでイグジットするのか?』の方が重要なのか」というと、それも的を射た質問にはなりません。勝率の高いトレードは、いくつかの重要な要素の組み合わせによって導き出されます。その不可欠な要素が下記の2つです。
    1. リスクリワードレシオ
    2. 勝率

      勝率が高いからといって、トレードが逆に行ったときに大金を失うようでは意味がありません。勝率が80%であれば、リスクリワードレシオが1:4という組み合わせでも、長期的に口座残高をブレイクイーブンに維持することができます。一方、勝率がわずか33%の場合であっても、リスクリワードレシオが2:1であれば、ブレイクイーブンを維持することができます。
  2. テクニカル分析の観点から、勝率の高いエントリーとイグジットを探る方法を定義すると、下記2つの要素が重要となります。
    1. サポートレベルとレジスタンスレベルを確認する
    2. マーケットの値動きを確認する

      無限に存在するとは言いませんが、この2つの要素に関する分析方法は、数百通りは存在します。そのため、様々な指標やタイムフレームを活用し、各シグナルの信頼性を総合的に判断しなければいけません。
  1. 勝率を正確に平均化できるまでトレードをおこなっていない。
    1. これは数学における大数の法則に基づいた考え方です。この法則の基礎は、特定のイベントをこなせばこなすほど、任意の状況となる真の確率に近づくというものです。トレードは、不可算ではなく、まさに確率論そのものなのです。そのため、この法則の理解と応用は不可欠なのです。コイントスを10回して、表が8回出た、という結果をイメージしてみてください。片方の面が出る確率は50%、というのは誰もが知っています。そのため、最初の10回のコイントスで、表が出る確率が80%だと正気で思う人はいないはずです。つまり、確率を扱うときの原則は、大数の法則に従い、「コイントスを増やすほど、周知の通り、表が出る確率は50%に近づく」ということです。とはいえ、100回のコイントスでは、10回連続表が出たり、10回連続裏が出たりすることもあるため、100回だけでは真の確率というのは測れません。これが、平均の法則がトレードの勝率に影響する理由なのです。私たちは、一方が出る確率は50%だとわかっています。そのため10回連続して表が出るなら、その後10回連続して裏が出ることを期待します。そして、いずれ50%に収斂していくと。ここで、おもしろい話を1つしましょう… 誰かに「20回連続で表が出た」と言ってみてください。その状況で、次のコイントスを裏にかける人はどの程度いるでしょうか。「… 20回も連続して表が出たなんて、おかしいだろ!絶対に次こそ、裏が出る」なんて、彼らは考えるかもしれませんね。
  2. 一貫性の欠如
    1. ほとんどのトレーダーは、同じルールでトレードをすることをしません。大概、新たなトレード手法を何度か試すと、また別のトレード手法を試し始めます。または、何度かトレード手法を試した結果、全資金ではないにしても、ほとんどの資金を失いトレードから離脱してしまいます。そして、一部の方は、資金を追加してトレードをおこない、同じ過ちを何度も、何度も、何度も、繰り返すことになります。

*CFD口座・法人口座を除きます。手続き等に不備がある場合は、口座開設にお時間がかかる可能性がありますのでご了承ください。

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