21日は米長期金利が大きく上昇、ドル円は続落。
ドル円は144.50円で東京早朝を迎えると、直後に当日の高値である144.60円を記録。ただ米国や日本の財政に対する懸念が強まり、超長期金利が上昇するなかでリスクオフムードが広がり円買いが進行、15時過ぎには143.50円を割り込む水準まで下落した。その後、ロンドン時間にかけては緩やかに買い戻しが優勢となった。
ロンドン時間のドル円は144.20円付近まで回復したものの、上値は重く再び143.50円を割り込む展開。しかしこのレベルでは買い支えられた。
NY時間はしばらく143.70円を挟んでの推移が続いた後、NY正午過ぎに20年米国債入札の結果を反映する形で米長期金利が大幅に上昇。これを受け全面リスクオフムードとなり、米国株が売られるなかでドルが売られ、ドル円は当日の安値である143.29円を記録。その後は小幅に上昇し143.67円でニューヨーククローズを迎えた。
同日、米国のジョンソン下院議員は州・地方税(SALT)控除の上限を4万ドルに引き上げる案について、共和党内で合意したことを発表したと報じられた。しかし保守強硬派が法案成立を阻止する反発姿勢を見せている模様。
なお今朝にブルームバーグよりベッセント財務長官と加藤財務相は、為替レートは市場で決定されるべきであるとの認識を再確認したことが伝わり、一部で政治的なドル安誘導が意識されていたことから急速にドルが買い戻され、ドル円は144円台を回復している。
08:50 日本前週分対外対内証券売買契約等の状況
08:50 日本3月機械受注
10:30 野口日銀審議委員が金融経済懇談会であいさつ(宮崎市)
15:45 フランス5月企業景況感指数
16:15 フランス5月PMI
16:30 ドイツ5月PMI
17:00 ドイツ5月IFO企業景況感指数
17:00 ユーロ圏5月製造業PMI
17:00 ユーロ圏5月サービス部門PMI
17:30 香港4月CPI
17:30 英国5月PMI
21:00 メキシコ1-3月期GDP(確定値)
21:30 米国前週分新規失業保険申請件数
22:45 米国5月PMI
23:00 米国4月中古住宅販売件数
米国20年債入札の結果が不調だったこともあり、再び米国の財政懸念に焦点があたりドル円は下落した。
一旦は144.00円をしっかりと割り込んでいる。次は142.00円がサポートで、ここを割り込むと一気に下押し圧力が強まりそうだ。
上昇する場合、まずは145円台を回復、維持できるかがポイント。その後は節目の146円丁度を意識しておくとよいだろう。
レジスタンス:148.00円、151.00円、152.35円
サポート:142.00円、140.00円
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