先週初め、FXトレーダーたちは比較的ボラティリティの低い取引で休日を過ごすことを期待していた。そう、日銀の黒田総裁が金融政策決定の「バズーカ」を発射するまでは。日銀はイールドカーブコントロール(YCC)プログラムを調整し、金利を実質25bp引き上げた。これは日銀にとって潜在的な「大変革」であり、10年以上にわたる超緩和策の後、金融政策を正常化する前触れと見られている。
著名経済学者の伊藤隆敏氏は、市場の初期反応を踏まえ、本日未明に、黒田総裁のバズーカは「命中したかもしれない」が、日銀は2023年以降に「より持続的にインフレ目標を達成し始める」可能性があると指摘した。
当然、円は最初の発表後、主要通貨に対して急騰したが、それ以降、ホリデー中の薄商いの中、徐々にその一部を削り取られつつある。下に示したUSD/JPY4時間足チャートでは、前回のサポートでレジスタンスとなった134.50付近、また、11月初めから戻りを継続的に抑えられている100日移動平均線に近づいている。
出典: StoneX, TradingView
レジスタンスレベルが重なっていることと、年末にかけて取引が閑散とすることから、USD/JPYの調整戻しが週末を前に反転すると考えるのは理にかなっている。もし価格が上昇チャネル上限の133.00付近で下に反転すれば、先週安値の131.00付近まで下落を継続するだろう。
一方、135.00を突破して上昇した場合、調整がさらに続くシグナルとなり、1月にかけて12月初め高値の138.00付近へ強気の目が向けられることになる。
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