USD/CAD

米ドル相場は上昇を続け、2023年の最高値を更新した。月曜日には105.88を突破し、このブレイクアウトの後強気トレンドはさらに加速している。

米ドルは5ヶ月ぶりの高値圏にあり、頭上には105円の重要なレジスタンスが控えている。

今週は米ドル／カナダドルの強気見通しが試されそうだ。

米ドル／カナダドルは強気筋にとってはより分かりやすい主要通貨ペアの1つであり、今朝は押し上げられて1.3600ドルのハンドルを試し、ふたたび2ヶ月ぶりの高値を示した。

週の前半に強さを見せた米ドルでは、木曜日と金曜日にプルバックが起こり、特に金曜日朝の非農業部門雇用者数の発表後には大きな動きを見せた。

米ドルは先週、かなり多くの出来事があった中で上昇を続けている。FRBはデータに応じて政策を決めるという姿勢を取っており、ECBの声明は比較的ハト派寄りであったため、ユーロ／米ドルは1.1000ドル台を割り込んだ。

米ドル／カナダドルは、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利決定後の下落を戻そうと今週の高値（1.3238ドル）に接近しているが、米国から発表される個人消費支出（PCE）価格指数はインフレ率の鈍化を示すと見込まれているため、米ドル価格の足を引っ張る可能性がある。

カナダ銀行（BOC）の前回の会合での利上げは、市場の75bpという予想に対して「わずか」50bpにとどまったものの、カナダのインフレ率は依然として高水準が続いている。

カナダの10月の雇用者数増減は、前月比でわずか1万人増という予想に対し、前月比で10万8,000増。なお9月は前月比で2万1,100人増となっていた。