James Stanley

ユーロ／米ドルの反応はユーロ／米ドルの強気筋にとってかんばしいものではなかった。

ユーロ／米ドルは、2023年第1週の取引で1.0500ドルのサポートを1日だけ試していたが、先週にはそれ以来初めてこの価格が視野に戻ってきた。

今年前半の統合の後、米ドルの強さは第3四半期に開花し第4四半期のオープンに向けて米ドルは過去11週間それぞれ上昇している。

米ドル相場は上昇を続け、2023年の最高値を更新した。月曜日には105.88を突破し、このブレイクアウトの後強気トレンドはさらに加速している。

米ドル/円はさらに上昇し、147.69円のレジスタンスを試している。

米ドルは5ヶ月ぶりの高値圏にあり、頭上には105円の重要なレジスタンスが控えている。

今週はさらに経済データの発表が予定されており、木曜日にはFRBが重視するインフレ指標のPCE、金曜日にはインフレと雇用の状況をともに反映する非農業部門雇用者数が発表される。

明日はジェローム・パウエルFOMC議長とクリスティーヌ・ラガルドECB総裁の講演が予定されている注目の日だ。

米ドル指数（DXY）は、このユーロ／米ドルの強気な動きと同時に総崩れとなった。この流れの継続は、ユーロの強気筋が価格を押し上げ続けられるか、また米ドルの弱気筋が主導権を維持できるか、という2つの問題にかかっている。

米ドル／円は6日連続で下落しており、6月からの上昇分をすべて帳消しにしている。

明日は米国の消費者物価指数（CPI）が発表されるが、米ドルは先週木曜日にレジスタンスエリアに入って以来、売りが殺到している。

木曜日のサービス業PMI、金曜日の非農業部門雇用者数の発表を経て、米ドル相場は2日連続で下落した。

今朝発表されたADPが米国の労働市場の堅調さを示したことを受け、市場には一時恐怖感が広がり、株価は下落、米ドルは急騰した。明日、6月の非農業部門雇用者数が発表されることから、米国の労働市場の話題は再び注目を集めている。

米ドルは今年の前半を通じて形成されてきた合流レンジのまま第3四半期を迎えた。米ドル指数ではダブルボトムと下降三角形のいずれも成立の可能性がある。

米ドルに対する円安が引き続き進んでおり、この通貨ペアは現在145円の重要な水準に近づいている。この水準は昨年の上昇時の大きな節目となった水準で、最終的に強気筋が150円を試しに向かうまでの約1ヶ月間にわたって相場はここで停滞した。そして150円は財務省が積極的な為替介入を行い、昨年この通貨ペアの頂点をつけるのにつながった価格だ。

米ドル価格は2023年のこれまでの取引の大部分で見られた合流の状態が続いており、ユーロ／米ドルの動きも同様と言えるだろう。しかし、先週の動きを踏まえると、この行き詰まりを打開する押し目があるかもしれない。

欧州のPMIが発表された後、金曜午前の取引では強いプルバックが起きたものの、現在のところユーロ／米ドルは1.0843ドル近辺のサポートを維持している。