ミシガン州消費者信頼感指数が予想より悪化、インフレ指数はほぼ同じ

11月の重要指数、ミシガン州消費者信頼感指数(速報値)は、予想の59.510月の59.9に対し、54.7となった。現況指数は57.8で、予想の64、前回の65.6に対して大幅に悪化した。期待指数は52.7で、予想の56、前回の56.5を上回った。  お気付きの通り、見出しとなる数字は大幅悪化である。

しかし、木曜日の米消費者物価指数(CPI)が前年比7.7%と予想の8.0%を下回ったことから、市場は今回の速報値に注目していない。  重要なのはインフレ指数だ。  ほとんどの場合、インフレ指数は予想と一致した。  1年先期待インフレ率は5.1%で、予想が5.1%10月が5%だった。  5年先期待インフレ率は3%で、予想が2.9%、前回が2.9%だった。  1年先期待インフレ率は予想と同じで、市場はすべて木曜日の米CPIに注目することになる。これにより、ナスダック 1007%上昇、USD/JPY550pips下落した。

金曜日は米債券市場が休場で、ミシガン消費者信頼感指数の新しいインフレ指数がなかったため、発表後はほとんど米ドルが追随する材料とはならなかった。   それでも、米ドルは弱気の波を継続し、米国時間も下落が続いた。  EUR/USD2月中旬~928日安値の0.9536へと下降チャネルを推移していた。  その後、上昇を開始し、チャネル上限を上抜け、1027日高値から113日安値までのフィボナッチ・エクステンション161.8%1.0318付近に上昇が継続している。

出典:radingview, Stone X

EUR/USDの次のターゲットは?  513日安値の1.0349810日高値の1.0369の間に強力なレジスタンスが通っている。  価格はその上の、210日高値から928日安値の50%フィボナッチ・リトレースメント1.0515付近へと動く可能性がある。  水平レジスタンスの次のレベルは1.0627だ。  逆に、EUR/USDが下落すれば、最初のサポートレベルは1027日高値の1.0098までない。価格はその下の、1110日安値の0.9936、そして下降チャネル上限となっていたラインの0.9790へと向かう可能性もある。

米インフレ指数の低下は続くだろうか?あるいは「今回限り」か?  市場は、インフレ率は1年先で5.1%3年先で3%と予想している。  11月の米CPI10月の前年比7.7%よりも低ければ、米ドルは下落を継続し、EUR/USDは上昇を継続するかもしれない。

 

 

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