日本円テクニカル分析:米ドル/円の値下がり続く、底値はどこになるか?

Article By シニアストラテジスト

日本円の話題:

  • 米ドル円は6日連続下落しており6月からの上昇分をすべて帳消しにしている。
  • 米ドルも同様に大幅な下落をつけており、米ドル指数(DXY)は今年の安値を更新しているここで自然と問題になるのは、両市場、特に米ドル円に関して、最終的にサポートラインがどこに表れるかということ
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狭い値幅での取引が続いていたが、現在はそうでもなくなってきた。
米ドル/円は第3四半期に入ると同時に145円台を試し、しばらくこの価格水準を維持していた。強気筋が高値圏での安値を防衛した後、高値の下落が見られ始めた

これをきっかけに米ドル/円が反転して140ドルまで押し下げられ、さらに昨日の米国消費者物価指数(CPI)データの発表を受けて米ドルがサポートラインを超えて値下がりしたことが、米ドルのさらなる下落につながった。それから1日経っても米ドル弱気のテーマは勢力を維持しており、米ドル円は138.75138.25円といったいくつものサポートを次々と下回っている
もう1つ節目となる価格が近付きつつあるが、この水準はちょっとした歴史的参照点で、昨年末のスイングローでありその後3度にわたってレジスタンスラインとなったエリアである。直近ではこの水準が5月上旬の高値を支えていた。日銀の植田和男新総裁が就任初めての政策金利決定を下した後、米ドル強気ブレイクアウトに向かっていた時期だ

これは137.68で、今年に入ってからすでに数回この水準をつけているこの水準をきっかけに、最近の弱気ブレクダウンが勢いを弱める可能性がある

もし137.68円が維持できなければ135付近まではこれといったサポートラインはない。さらにこの通貨ペアのキャリーはまだロングに傾いていることから、強気少しでもサポートを維持できれば、レート格差を根拠に強気筋が弾みをつけ、併せてショートカバーの動きも出てくる可能性がある。しかし今のところは急降下が続いており、まだ止まる様子はない

 

米ドル/円日足チャート

チャート作成:James Stanley  Tradingviewの米ドル/円




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