【前営業日の日本株式市場の振り返り】
8日の日経平均株価は反落、前日比▲258.47円、▲0.74%となる34,831.15円で大引け。
日経平均株価は軟調に推移した米国株式市場の影響をうけて、前日の終値より444円安い34,646円で寄り付き。寄り付き後に34,207円まで下落したものの、前回の日銀、金融政策決定会合における主な意見が公表され、「実質金利は過去25年間で最も深いマイナスとなっており、様々な指標でみた金融緩和の度合いは、量的・質的金融緩和期の平均的な水準を大きく上回っている。」「金利を引き上げたとしても、0.25%という名目金利は引き続き極めて緩和的な水準であり、経済をしっかりと支えていく姿勢に変わりはない。」といった緩和路線を継続する表現が見られたことも安心感へと繋がったのか、次第に買いが優勢となり、前場のうちに35,122円まで値を戻した。
後場は戻り売りが優勢。35,271円で寄り付いたのち、上値の重い展開となり34,831円まで値を下げて大引け。
当日は電気機器、機械、精密機器など輸出産業で売りが目立った。全体的に売られた銘柄の方が多いが、プラスで引けている銘柄も散見される。
個別の大型株ではアドバンテストが▲64.3円、ソフトバンクグループが▲60.6円、資生堂が▲22.9円、中外製薬が▲20.1円と下落した一方で、ファーストリテイリングが+76.5円、決算を公表したニトリが+24.5円と上昇している銘柄もある。
※上記数値は日経平均株価への寄与度
なお日経平均株価CFDは今朝7:00頃に35,734円で取引されており、本日の東京株式市場は大きく上窓を開けてオープンしそうな状況となっている。
【前営業日の米国株式市場の振り返り】
8日の米国株式市場は半導体銘柄が上昇を牽引。
21:30に発表された米国新規失業保険申請件数は予想241Kに対して結果233Kと申請件数が減少しており、7月雇用統計が弱かったことから下を見る向きが多かったのか、リスク資産の強い買い戻しが見られた。
上記結果をうけてSP500指数は前日の終値より53ドル高い5,253ドルで寄り付き。寄付き直後は売りが優勢で5,234ドルまで値を下げたものの、その後は買いが強まりNY午前のうちに5,299ドルまで上昇した。
ここのところ売りが活発だったNY午後も買いが強く、5,328ドルまで上値を伸ばしたのち、5,319ドルでクローズ。
当日は幅広い業種に買いが広がったが、特にIT+3.31%、通信サービス+2.41%が上昇を牽引した。個別の大型株ではエヌビディアが+6.13%と上昇した他、半導体銘柄に強い買いが見られた。また決算を発表したイーライリリーが+9.48%上昇した他、メタが+4.24%、テスラが+3.69%とそれぞれ上昇している。
【本日の注目点】
①日本株の反発地合いが継続するか?今回のリスクオフの震源地になってしまった感のある日本株であるが、日銀の内田副総裁によるフォローアップもあり持ち直しの動きが見られている。引き続き注目しておきたい。
②半導体&ハイテク銘柄の調整は終わったのか?昨日は半導体&ハイテク銘柄に強い買いが見られた。この流れが継続するか注目。
③ドル円、クロス円の動向。鶏と卵の関係にある株式市場とクロス円。現在は一旦の落ち着きを取り戻しているが、このまま上昇気流へと戻ることができるのか?それとも再び押し下げられるのか、注目が集まる。
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