1日の日経平均株価は大きく反落、前日比▲975.49円、▲2.49%となる38,126.33円で大引け
【前営業日の日本株式市場の振り返り】
1日の日経平均株価は大きく反落、前日比▲975.49円、▲2.49%となる38,126.33円で大引け。
前日の米国株式市場は好調だったものの、日銀の利上げ実施があらためて意識されたのか日経平均株価は時間外で売りが優勢、前日の終値より320円安い38,782円で寄り付き。
序盤から売りの勢いが強く、11時前に37,738円の当日安値を記録。その後に反発し38,090円で前場クローズ。後場は緩やかに持ち直し38,126円で大引け。米国の主要株価指数は時間外で上昇を続けたものの、日本株は軒並み売られてしまった。
当日は幅広い業種に売りが広がったが、利上げを織り込むかたちで不動産が弱含んだほか、自動車、電気機器、機械、精密機器などビジネスモデルとして借入を活用する産業の弱さが目立った。他に商社やサービスも弱かった。
個別の大型株ではソフトバンクグループが▲119.1円、ファーストリテイリングが▲54.0円、トヨタが▲40.9円、信越化学が▲42.9円、TDKが▲34.3円、第一三共が▲34.1円、ファナックが▲31.7円、豊田通商が▲31.0円とそれぞれ大きく下落している。
※上記数値は日経平均株価への寄与度
なお日経平均株価CFDはロンドン時間、NY時間にそれぞれ大きく下落、今朝7:00頃に36,706円で取引されており、本日の東京株式市場は大きく下窓を開けてオープンしそうな状況。
【前営業日の米国株式市場の振り返り】
1日の米国株式市場は半導体やハイテク銘柄中心に反落。
ロンドン時間にBOE(英中銀)が0.25%の利下げを実施。また21:30に発表された新規失業保険申請件数は24.9万件と多い数値であった。
SP500指数は前日の終値より18ドル高い5,540ドルで寄り付くと、序盤に5,566ドルまで上値を伸ばした。しかし23:00に発表された7月ISM製造業景況指数は 総合が46.8、雇用指数が43.4と弱い数値で、これをきっかけに市場はリスクオフムードに包まれた。
NY午前のうちに5,458ドルまで下落すると、NY午後も売りの勢いが強く5,410ドルまで安値を更新。終盤は決算を睨んで買い戻しが進み5,446ドルまで持ち直して引けた。
セクター別ではITが▲3.36%と大きく下落、エネルギーが▲2.56%、一般消費財が▲2.25%と続いた。一方で公益事業が+3.15%、不動産が+1.58%と上昇しているセクターもある。
個別の大型株ではエヌビディアが▲6.67%となったほか、その他の半導体銘柄も大きく売られている。またテスラが▲6.55%、アップルが▲1.68%、アマゾンが▲1.56%と大きめに売られた。
なお引け後に発表された決算を受けて、アマゾンは時間外で一段と売られている。
【本日の注目点】
①米国7月雇用統計。今週、最も注目を集める指標と言っても過言はないだろう。米国の9月以降の利下げを決定づけるか?非常に大きな注目が集まる。
②半導体&ハイテク銘柄の調整は続くか?米国の大統領選挙を控えて、日米の半導体銘柄、米国のハイテク銘柄は大きな調整局面を迎えている。この流れが継続するか注目したい。
③円の買い戻しは続くのか?鶏と卵の関係にある株式市場とクロス円であるが、円の買い戻しが強まっていることは、特に日本の株式市場の不安を増大させる一因となっている。ドル円は150円台を割り込む時間帯が長く続いており、引き続き注視しておきたい。
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