【前営業日の日本株式市場の振り返り】
24日の日経平均株価は続落、前日比▲439.54円、▲1.11%となる39,154.85円で大引け。
米国株式市場の引け後にアルファベット(グーグル)とテスラの決算が発表され両社の株価が時間外で大きく下落、日経平均株価は米国市場における株価下落の影響をうけて前日の終値より257円安い39,337円で寄り付き。
前場は買い戻しが優勢。東京仲値まではクロス円が反発地合いだったこともあり39,643円まで上昇したものの、その後は円の買い戻しが一層強まるなかで次第に売りが優勢となり39,487円まで値を下げて前場クローズ。
後場は上値重く推移。外国為替市場で円の買い戻しが急速に進む中、株式市場は全面リスクオフで39,097円まで安値を更新したのち、39,155円で大引け。
当日は幅広い業種に売りが広がった。自動車、電気機器、機械、精密機器など輸出産業が弱かった他、金融、商社、運輸なども軒並み売られている。
個別の大型株ではファーストリテイリングが▲33.3円、東京エレクトロンが▲28.4円、信越化学が▲24.4円とそれぞれ指数を押し下げた。
※上記数値は日経平均株価への寄与度
なお日経平均株価CFDは今朝7:00頃に38,161円で取引されており、24日の東京株式市場はさらに下窓を開けてオープンしそうな状況。
【前営業日の米国株式市場の振り返り】
24の米国株式市場は半導体、ハイテク銘柄中心に大幅に下落。
金融マーケット全体がリスクオフムードに包まれるなか、ロイターが「日銀、国債購入3兆円程度に違和感なし 利上げ時期は慎重に判断」と報じたこともあって、時間外で米国の主要株価指数は売られた。
SP500指数は前日の終値より54ドル安い、5,502ドルで寄り付き。22:45に発表された米国7月PMIは製造業が49.5、サービス業が56.0と悪くない数値で米長期金利は上昇へと転じたが、SP500指数は売りが優勢の展開が続き、NY午前のうちに5,460ドルまで下落。
NY午後は一段と売られ、5,420ドルまで下落したのち、5,426ドルで安値引け。特段の追加材料がないなかで、市場のリスクオフムードを払しょくすることはできなかった。
セクター別ではITが▲4.14%、通信サービスが▲3.74%と大幅な下げの主因となっている。その他、一般消費財が▲3.90%、工業が▲2.17%と大きめに売られた。
個別の大型株では決算発表を終えたテスラが▲12.33%、またエヌビディアが▲6.08%、メタが▲5.61%、グーグルが▲5.04%と下げ幅が大きかった。
なお当日はカナダ中央銀行(BOC)が政策金利を0.25%引下げ4.50%に設定している。
【本日の注目点】
①半導体&ハイテク銘柄の調整はいつ終わるのか?米国の大統領選挙を控えて、特に中国に対する半導体輸出への制裁や関税を強めるとの思惑が強まっており、結果として日米の半導体銘柄、米国のハイテク銘柄は調整局面を迎えている。この流れが継続するか、それとも上昇へと転じるか注目したい。
②円の買い戻しは続くのか?鶏と卵の関係にある株式市場とクロス円であるが、円の買戻しが強まっていることも株式市場の不安を増大させる一因となっている印象。円の買い戻しの勢いを併せて確認しておきたい。
③米国4-6月期GDP。世界最大の経済を誇る米国のGDPは極めて注目度が高い。しっかり確認しておきたい。
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