23日の日経平均株価は小幅に続落、前日比▲4.61円、▲0.01%となる39,594.39円で大引け

Article By: トレジャリー・パートナーズ

【前営業日の日本株式市場の振り返り】

23日の日経平均株価は小幅に続落、前日比▲4.61円、▲0.01%となる39,594.39円で大引け。

米国株式市場の反発をうけて日経平均株価は時間外で上昇、前日の終値より265円高い39,864円で寄り付き。外国為替市場で円高が進む中、売りが優勢となり39,678円まで値を下げて前場クローズ。

後場は中国本土、香港株式市場が大きく下落するなか、日経平均株価は一時39,520円まで下落したのち、39,594円で引けた。TBSなど複数の報道機関が、茂木幹事長の談として、「日銀は金融政策を正常化する方針を明確にする必要がある」と伝えたことも同指数の上値を抑えた印象。

なお日銀が6月分の基調的なインフレ率を捕捉するための指標を公表、刈込平均値が+2.1%と前月比で横ばい、加重中央値が+1.4%、最頻値が+1.6%とそれぞれ前月から+0.1%となったが、現時点における相場への影響は限定的に留まっている。

※指標の数値は全て前年同月比

当日は業種によってまちまちの動き。自動車や銀行、保険、不動産などは小幅に反発したものの、円高の影響もあってか精密機器など輸出産業が伸び悩んだ。

個別の大型株ではアドバンテストが+44.5円、東京エレクトロンが+39.2円と上昇したものの、ファーストリテイリングが▲26.5円、ソフトバンクグループが▲23.5円と弱含んだ。

※上記数値は日経平均株価への寄与度

なお日経平均株価CFDは今朝7:00頃に39,368円で取引されており、24日の東京株式市場は下窓を開けてオープンしそうな状況。


【前営業日の米国株式市場の振り返り】

23日の米国株式市場は主要3指数が小幅に下落。

SP500指数は前日の終値と同レベルの5,565ドルで寄り付き。

NY午前は上値を試す展開。23:00に発表された6月リッチモンド連銀製造業指数は▲17と弱く、また米国6月中古住宅販売件数は年率換算件数389万件、前月比▲5.4%と芳しくなかったが、SP500指数は5,585ドルまで上昇した。

ただしNY午後に入ると米長期金利がじわりと4.25%台まで上昇するなかで、SP500指数は伸び悩み、5,551ドルまで下落したのち、5,556ドルで引けた。なおNY午後に米民主党の上院院内総務のシューマー氏と下院院内総務のジェフリーズ氏は、同党の大統領候補としてハリス副大統領を支持すると表明した。

セクター別ではエネルギーが▲1.55%と大きめに下落したほか、公益事業が▲0.65%と軟調に推移。個別の大型株ではアマゾンが+2.11%と大きく上昇したものの、テスラが▲2.04%、エヌビディアが▲0.77%と不調だった。

また引け後に発表された決算をうけて、アルファベット(グーグル)とテスラが時間外で大きく下落している。

 

【本日の注目点】

半導体銘柄の調整は一服?米国の大統領選挙を控えて、特に中国に対する半導体輸出への制裁や関税を強めるとの思惑が強まっており、結果として日米の半導体銘柄は調整局面を迎えている。この流れが継続するか、それとも上昇へと転じるか注目したい。

米国を含む各国の7PMI本日はS&P Globalが発表する各国の景気先行指標、PMI(購買担当者景気指数)を控えている。足元の景況感を図る指標として参考にしておきたい。

カナダ中銀、金融政策決定会合。22:45に公表予定で、利下げを見込む向きが多い。カナダは北米圏であり、米国北部の景況感や米国全体の金融政策の参考になるので、確認しておきたい。

 

 

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