【香港】
【前日の振り返り】
ハンセン指数は反発/きょうの香港市場はもみ合う展開か、国内外の重要イベントを前に様子見
【前日の振り返り】
週明け29日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前営業日比0.78%高の16077.24ポイントだった。中国企業指数は0.91%高の5408.93ポイント。メインボードの売買代金は概算で1001億2000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まり、前場に上げ幅を徐々に縮小する展開。後場は底堅く推移し、前日に割り込んでいた心理的節目の16000ポイントを回復して終えた。米連邦準備理事会(FRB)が注視する経済指標がインフレの鈍化傾向を改めて示し、香港市場でも運用リスクを取りやすくなった。中国証券監督管理委員会(CSRC)が譲渡制限株式の貸し出しを29日から全面禁止すると発表し、中国資本市場を安定化させる措置への期待も続いた。ただ、この日の中国本土相場が下落したことで、香港市場も上値が重かった。
【きょうの見通し】
30日の香港市場はもみ合う展開か。米長期金利の低下や、中国政府の景気対策と相場対策への期待が引き続き地合いを支える半面、国内外の重要イベントを前に、様子見気分が広がりそうだ。あす31日に中国製造業PMIの発表、FOMC結果公表と米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長の記者会見が予定されているほか、週末には米1月雇用統計の発表も控える。
米中対立の激化を巡る警戒感も引き続き重荷となるだろう。「米国と中国共産党との間の戦略的競争に関する下院特別委員会」(下院中国特別委員会)が先週末、「バイオセキュア法」草案を米下院に提出した。連邦政府の援助を受ける医療機関に対し、海外の敵対的と懸念されるバイオ企業との契約を禁じることが主旨で、同様の法案は米上院にも提出されている。
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は5日ぶり反落、2900ポイント割れ 利益確定売りが重荷
【前日の振り返り】
週明け29日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反落。終値は前営業日比0.92%安の2883.36ポイントだった。深セン成分指数は2.06%安の8581.76ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8052億2300万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、前場は前週末終値を挟んだ一進一退の展開だったが、後場に入ると総じてマイナス圏でもみ合った。中国証券監督管理委員会(CSRC)が譲渡制限株式の貸し出しを29日から全面禁止すると発表し、「空売り」を抑制する措置として好感された半面、指数が前週末まで4日続伸した後とあって、利益確定売りが重荷となった。指数は心理的節目の2900ポイントを割り込み、この日の安値圏で取引を終えた。
A株市場では、晶澳太陽能科技(002459)、TCL中環新能源科技(002129)がストップ安を付けたほか、隆基緑能科技(601012)も大幅安となるなど、太陽光発電関連の下げがきつい。テクノロジー株の富士康工業互聯網(601138)、浙江水晶光電科技(002273)、自動車部品メーカーの寧波均勝電子(600699)が続落した。ゲーム関連の奥飛娯楽(002292)、三七互娯網絡科技集団(002555)も大幅安。半面、中国交通建設(601800)、中国鉄建(601186)、中国中車(601766)など「中字頭」(社名が「中国」で始まる)と呼ばれる国有資本銘柄の一角や、漢方薬メーカーの東阿阿膠(000423)が続伸。家電メーカーの珠海格力電器(000651)、空港運営の上海国際機場(600009)なども買いを集めた。
上海B株指数は0.08%高の248.66ポイント、深センB株指数は0.12%高の1037.23ポイントだった。
フォレックス・ドットコムでは、ノックアウトオプション、FX、株価指数CFDを取引いただけます。
口座開設は以下のステップで行えます。
- 口座開設ページでご自身に最適なFOREX.com口座を選択
- 必要書類のアップロードとともに口座開設のお申込み
- 取引プラットフォームにログインしてお取引開始
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。