3日の香港株式市場でハンセン指数は続落、中国本土株式市場で上海総合指数は反発
【香港】
【前日の振り返り】
ハンセン指数は続落/きょうの香港市場は軟調か、米早期利下げ期待後退で 様子見ムードも
【前日の振り返り】
3日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.85%安の16646.41ポイントだった。中国企業指数は0.77%安の5628.79ポイント。メインボードの売買代金は概算で792億6000万HKドル。
ハンセン指数は中盤まで下落率1%付近の狭いレンジで推移。前日のNY市場で米長期金利の上昇を背景にハイテク株が売られた流れを引き継ぎ、幅広いセクターで売りが先行した。ただ、20日移動平均線(大引け時点で16548.84ポイント)に迫る水準では下値が堅く、終盤に下げ幅を縮小して引けた。週内に米国の雇用関連指標が相次いで発表されるとあって、結果を見極めたい投資家は積極的な売買を手控えたもよう。
【きょうの見通し】
4日の香港市場は軟調か。3日のNY株式相場は主要3指数がそろって下落。米10年債利回りが一時、4.0%を上回ったことや、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で利下げ開始時期の不透明が強まったことでハイテク株を中心に売りが優勢となった。12月12-13日に開催されたFOMCではメンバーのFF金利予想(ドットプロット)で2024年に3回の利下げの可能性が示された。しかし、この日公表されたFOMC議事要旨では引き締め姿勢の長期化が示され、早期利下げに消極的な内容だった。
また、5日の米雇用統計の発表を前に様子見ムードも強まりそうだ。一方、中国政府による景気対策への期待は強いものの、週明けには貿易統計や物価統計の発表が控えており、中国景気の先行き不透明感は強く、相場の重しとなりそうだ。
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は反発、方向感乏しく 政策期待が支え
【前日の振り返り】
3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.17%高の2967.25ポイントだった。深セン成分指数は0.75%安の9330.86ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7374億7100万元だった。
上海総合指数は方向感に乏しく、前日終値を挟んだ一進一退の展開。中国景気の先行き不透明感が重しとなった半面、政策期待が下値を支えた。米雇用統計の発表を5日に控えているほか、来週初めに中国の貿易統計や物価統計が発表されることから、様子見気分も漂った。
セクター別では、観光・ホテル、石炭、漢方薬、化学が高い。半面、光学光電子、コンシューマーエレクトロニクス、半導体などが売られた。
A株市場では、漢方薬の東阿阿膠(000423)、ゲーム関連の奥飛娯楽(002292)と巨人網絡集団(002558)、バスメーカーの鄭州宇通客車(600066)が高い。前日に安かったリチウム電池関連の寧波杉杉(600884)が反発した。半面、電器部品メーカーの浙江三花智能控制(002050)、電子設備メーカーの富士康工業互聯網(601138)、テクノロジー株の科大訊飛(002230)、立訊精密工業(002475)、歌爾(002241)などの下げが目立った。
上海B株指数は0.76%高の234.19ポイント、深センB株指数は0.13%安の1075.2ポイントだった。
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