【香港】
【前日の振り返り】
ハンセン指数は続落/きょうの香港市場は続落して始まるか、米ドル高と米長期金利上昇が重荷
【前日の振り返り】
26日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.48%安の17466.90ポイントだった。中国企業指数は1.62%安の6030.77ポイント。メインボードの売買代金は概算で824億6000万HKドル。
ハンセン指数は終始軟調に推移した。米連邦準備理事会(FRB)による高金利政策の長期化懸念や米長期金利の上昇が引き続き重し。中国本土系不動産デベロッパーの債務問題への警戒感が再び高まったことも地合いを悪化させた。後場には一段安となり、終値ベースで昨年11月28日以来、約10カ月ぶり安値を更新した。四半期末が近づくなか、持ち高調整の売りが出たもよう。
【きょうの見通し】
27日の香港市場は前日の米株式相場が下落した流れを引き継ぎ、続落して始まるか。米ドル高と米長期金利の上昇を受けた売りが先行しそうだ。米FRBによる金融引き締め長期化への懸念が根強いなか、26日のNY債券市場では長期金利の指標となる10年物米国債利回りが約16年ぶりの高水準を付けた。
もっとも、ハンセン指数は前日に続落し、終値ベースで昨年11月28日以来、約10カ月ぶり安値圏にある。割安感が強まったセクターや個別材料が出た銘柄を中心に買い直しが入り、相場を下支えする展開があり得る。アリババ集団(09988)は前日大引け後、物流子会社の菜鳥の分離上場計画を発表した。
【本土】
【前日の振り返り】
上海総合指数は続落、連休前に持ち高調整の売り バッテリー素材株が全面安
【前日の振り返り】
26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.43%安の3102.27ポイントだった。深セン成分指数は0.60%安の10060.15ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6656億2100万元だった。
上海総合指数は前日終値を挟んでもみ合った後、徐々に下げ幅を拡大した。中国政府による景気対策への期待は根強いものの、米FRBによる高金利政策の長期化が懸念されたほか、29日から始まる中秋節・国慶節の大型連休を前に持ち高調整の売りも広がり、相場の重しとなった。指数は心理的節目の3100ポイント近くまで下げたが、かろうじて同節目を上回ってこの日の取引を終えた。セクター別では、バッテリー素材が全面安となったほか、不動産サービスや医療サービスも売られた。半面、ゲームがほぼ全面高。インターネットサービスや採掘も買われた。
A株市場では、浙江世宝(002703)やBYD(002594)が売られたほか、寧波杉杉(600884)や中国聯合網絡通信(600050)も安かった。半面、中国の国家新聞出版署が25日、2023年9月に商用化を認可した国産オンラインゲーム89本のリストを公式ウェブサイトに掲載したことを受け、深セン中青宝互動網絡(300052)や完美世界(002624)などが買われた。浙江大華技術(002236)や科大訊飛(002230)の上昇も目立った。
上海B株指数は0.28%高の235.28ポイント、深センB株指数は0.36%安の1112.86ポイント。
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