ポンド/米ドル:ポンドがブレイクアウト、10か月ぶりの高値となる1.25ドル近辺まで
ポンド/米ドルのまとめ
- 求人労働異動調査(JOLTS)の軟調な結果がドル売りにつながっているにもかかわらず、BoEのテンレイロ委員のハト派発言からポンドは伸び悩んでいた。
- 金曜に発表される米国のADP雇用者数レポートと非農業部門雇用者数(NFP)のレポートは、週末と祝日を前にドルの値動きに大きな影響をもたらすだろう。
- 英ポンド/米ドルが1.2450ドルより上でブレイクアウトを維持できれば、1.2650ドルや1.2750ドルに向かって強さの継続が視野に入ってくる。
週の半ばの主な経済データの発表と、休日を含めた長い週末を前に、FXトレーダーたちは今日は比較的穏やかな取引を見込んでいただろう。
しかし実際には今日も各所でボラティリティの高まりが見られ、その震源地となっているのがポンド/米ドルだ。
大西洋の東側での最大のニュースは、表面上はポンド/米ドルの弱気相場につながるものだった。BoEのシルバナ・テンレイロ委員が、BoEが予想よりも早く利下げを始める必要があるかもしれないと述べたのだ。テンレイロ博士はBoEきってのハト派として知られていることから、市場は結局このニュースをそれほど重視しなかった。
一方、米国でのJOLTS求人数の発表は衝撃を与えた。有効求人数は50万件以上減少し、2021年8月以来初めて1,000万件を割った。より重要な指標であるADPとNFPの雇用者数データの今週後半の発表を前に、今回のレポートは雇用市場の状況が緩和している兆候を示すものだ。
以上の踏まえ、今日の米国セッションでは積極的なドル売りが広がっている一方、ポンドはアジアセッションで大きく値上がりした後、主要通貨に対して全体的に安定した値動きを保っている。
ポンドのテクニカル分析:米ドル/円の日足チャート
出典:StoneX,TradingView
上記のチャートのとおり、今日はポンド/米ドルはこれまでのレジスタンスラインだった1.2450ドルから力強いブレイクアウトを見せ、10か月ぶりの高値に達した。同時にこの通貨ペアの14日間のRSI指標も、ここ数か月で最高の水準となっている。
今回のブレイクアウトが今週を通じて維持されれば、長期的なトレンドが強気筋に有利な方向に戻ってくるシグナルになるかもしれない。以前のレジスタンスラインだった1.2650ドル、その次では去年の高騰時からの61.8%のフィボナッチリトレースメントにあたる1.2750ドル(図中では表示なし)が視野に入ってくるだろう。
1.2450ドルを再度下回れば「ブレイクアウトの失敗」の可能性を示すシグナルとなり、現在の強気バイアスは打ち消されるはずだ。
- 口座開設ページでご自身に最適なFOREX.com口座を選択
- 必要書類のアップロードとともに口座開設のお申込み
- 取引プラットフォームにログインしてお取引開始
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書については英語版を原本とし、翻訳版と原本に相違がある場合には、原本の内容が優先するものとします。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。
金融商品取引法に基づく表示
【概要】
商号等:StoneX証券株式会社
金融商品取引業:関東財務局長(金商)第291号
加入協会等:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会 会員番号1539
【苦情相談窓口】 StoneX証券株式会社 クライアントサービス 電話:0120-288-168 / 03-6868-2123 (受付 平日 9:00-17:00)
【指定紛争解決機関】
証券・金融商品あっせん相談センター 電話:0120-64-5005(受付 平日 9:00-17:00 )
- 当社の外国為替証拠金取引(FX取引)、CFD取引及びオプション取引(以下、「すべての取引」といいます。)は、元本および収益が保証されているものではありません。FX取引及びCFD取引はレバレッジを利用して取引代金に比較して少額の証拠金で取引を行うために、相場の変動による価格変動やスワップポイントの変動により、思わぬ損失が発生する場合があります。取引に必要な証拠金は、FX取引の場合、個人は売買代金の4%、法人の場合は金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額(=法定レバレッジで計算した必要証拠金額)以上の証拠金額が必要となります。株価指数CFD取引の場合、必要な証拠金は、個人は10%です。法人は0.5%からですが、取引量に応じて証拠金率が増加する方式を採用しています。但し、FX取引及びCFD取引において、リスク管理のため、特定の通貨ペア又は銘柄には上記より高い証拠金率(=低いレバレッジ)が適用されています。オプション取引の場合、予測と反対方向に外国為替市場が動き原資産価格がノックアウトレベルに達すると価値はゼロとなります。想定した前提と異なる場合や金利調整額、円転レートの変動により、口座残高がマイナスとなるリスクがあります。
- すべての取引は、相場の急変時や週初の取引開始時等に、ロスカット、注文形態、価格配信の停止・再開により発注レートと約定レートが大きく乖離したり、停止時と再開時の配信価格にギャップが生じる等の理由で預け入れた資金以上の損失が生じる可能性があります。
- すべての取引の前に「店頭デリバティブ取引に係るご注意」「お取引前の重要説明事項」「顧客取引契約書」等の規程、約款、マニュアルを必ず熟読し、取引の内容、危険性等をご理解いただいた上で、ご自身の判断と責任にてお取引ください。 各書類につきましては当社ウェブサイトのダウンロードセンターをご確認ください。
- 通常口座のFX取引及びCFD取引の取引手数料は無料ですが、FX取引のプロトレード口座では、取引数量100,000米ドルあたり片道8米ドル(消費税込み)の手数料がかかります。また、当社が提示するレートには買値と売値に差(スプレッド)があります。オプション取引の場合、スプレッドがあり、取引時に最大損失額がオプション料として生じます。主要国政策金利の極端な変更や雇用統計など重要経済指標の発表前後、為替市場の流動性が著しく低下した場合(年末年始・クリスマス時期など)や相場急変時(震災などの天変地異や戦争など)においては、スプレッドが拡大することがあります。
- すべての取引において、市場環境の急激な変化、パソコンの不具合、ネットワークの不具合、システム障害等、予期せぬ事象の発生などにより、取引ができなくなることおよび損失が生じることがあります。
※本ウェブサイトの内容の無断引用・転載・配布を禁じます。