主要プロダクトの概況
9日は週末を控えて日経平均先物とドル円の売りが優勢。
ドル円相場の円相場の概況
9日の東京早朝を147.28円で迎えると、東京株式市場の寄り付き前に上昇し当日の高値となる147.81円を記録。その後は次第に上値が重くなり、売りが優勢となった。
東京午後に一時147.00円を割り込むと、ロンドン時間は持ち直しの動きが見られたものの、NY時間には再度売りが優勢となり146.28円まで下押し。146.59円まで値を戻して週末を迎えた。
週末にかけては中東情勢やロシア・ウクライナ情勢の緊迫化をうけてドル円、クロス円は上値の重い展開となった。
12日は日経平均先物、ドル円が上昇。地政学リスクの高まりで原油WTI先物も上昇。
12日の東京早朝を146.63円で迎えると、週初はリスクオンムードが優勢で早々に147.00円を回復。その後も特段の追加材料ないなかで力強い買いが続き、NY午前のうちに148.00円を突破すると、148.23円まで上昇した。
しかしNY午後に入るとイランとイスラエル情勢の緊迫化が意識され、リスクオフムードが漂い反落。147.20円まで値を下げてNYクローズを迎えている。
ロイターによれば、米国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は、「早ければ今週にもイランやその代理勢力による中東での重大な攻撃が予想されている」とし、米国は対応する準備を進めていると述べた。またホワイトハウスによると、バイデン大統領は、フランス、ドイツ、イタリア、英国と、中東情勢とその緊張緩和、ガザでの停戦と人質解放に向けた継続的な取り組みについて協議したもよう。
今朝はリスクオフムードが漂うなかで一時147.00円を割り込む展開となっている。
本日のドル円相場の注目点
08:50 日本7月国内企業物価指数
15:00 英国7月失業保険申請件数
15:00 英国7月失業率
18:00 ドイツ8月ZEW景況感調査
18:00 ユーロ圏8月ZEW景況感調査
18:30 南ア4-6月期失業率
21:30 米国7月PPI
①地政学リスク。ウクライナによるロシアへの越境攻撃、イランやその代理勢力によるイスラエルへの攻撃について、状況を追っていく必要がある。
②米国7月PPI。本日の21:30にPPI(生産者物価指数)の発表を控えている。今後の米国の金融政策を占う上でもしっかりと確認しておきたい。
③ドル円、クロス円の動向。現在は一旦の落ち着きを取り戻しているが、このまま上昇気流へと戻ることができるのか?それとも再び押し下げられるのか、注目が集まる。
④日本株の反発地合いが継続するか?今回のリスクオフの震源地になってしまった感のある日本株であるが、日銀の内田副総裁によるフォローアップもあり持ち直しの動きが見られている。まずは祝日明けとなる火曜日の寄り付きに注目したい。
ドル円チャートの注目点
現在のリスクオフムードがどこまで続くかが焦点。日本株や米国株などリスク資産が買い戻されるかどうかがドル円の勢いを決定づけるだろう。
緩やかな上昇が続いているが、146.00円を割り込む展開となる場合にはさらなる下落を警戒しておきたい。
レジスタンス:147.50円、151.00円、155.00円、162.00円
サポート: 140.00円
口座開設は以下のステップで行えます。
- 口座開設ページでご自身に最適なFOREX.com口座を選択
- 必要書類のアップロードとともに口座開設のお申込み
- 取引プラットフォームにログインしてお取引開始
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。