主要プロダクトの概況
7日は日経平均株価上昇、ドル円上昇も、S&P500は下落
ドル円相場の円相場の概況
東京早朝を144.37円で迎えると、前日の米国株式市場で主要株価指数が揃ってプラスで引けたこともあってセンチメントは悪くなく、次第に買いが優勢になった。
その後10:30に行われた日銀の内田副総裁による講演で「先行きにつきましては、結論から申し上げますと、内外の金融資本市場の急激な変動がみられるもとで、当面、現在の水準で金融緩和をしっかりと続けていく必要があると考えています。」と述べ、今般の日本株急落の影響を加味すれば当面は現在の金融政策を続けざるを得ないことを伝えた。これをうけて円安、株高が進行、ドル円は一気に147円丁度を突破する激しい値動きを見せた。
13:30頃に147.90円を記録したあとは、報道陣による内田副総裁に対するQ&Aにて、同氏が主張した内容はあくまで「個人の見解」である旨を強調したことでやや勢いを鈍化させる形となり、その後は146円台前半まで押し戻される時間帯も見られた。
ロンドン時間は特段のイベントないなかで147.00円を挟んでの推移が継続。株式市場にもう一段の買いが入るなかで、底堅い値動きが続いた。
NY時間に入ると序盤は米国の主要株価指数が上値を試す展開でドル円も底堅く推移したが、NY午後に入ると特段のニュースや経済指標の発表がない中で、株式市場で一転して売りが強まりほぼ一本調子で値下がり、これをうけてドル円の上値も重くなり146.72円で引けている。
なおNY午後に行われた米国10年債入札は、応札倍率2.32倍とやや弱い結果。市場は小幅な金利上昇(国債売り)で反応した。
本日のドル円相場の注目点
08:01 英国7月RICS住宅価格指数
08:50 日本6月国際収支
13:30 インド中銀、金融政策決定会合
14:00 日本7月景気ウオッチャー調査
21:00 メキシコ7月CPI
21:30 米国前週分新規失業保険申請件数
23:00 米国6月卸売売上高
28:00 メキシコ中銀、金融政策決定会合
①日経平均株価は3連騰なるか?今回のリスクオフの震源地になってしまった感のある日本株であるが、内田副総裁によるフォローアップもあり2連騰を達成している。本日もプラスで引けて3連騰となるか、注目して市場を見守りたい。
②ドル円、クロス円の動向。現在は一旦の落ち着きを取り戻しているが、このまま上昇気流へと戻ることができるのか?それとも再び押し下げられるのか、注目が集まる。
③半導体&ハイテク銘柄の調整はいつ終わるのか?米国の大統領選挙を控えて、特に中国に対する半導体輸出への制裁や関税を強めるとの思惑が強まっており、結果として日米の半導体銘柄、米国のハイテク銘柄は調整局面を迎えている。この流れが継続するか、それとも上昇へと転じるか注目したい。
ドル円チャートの注目点
株式市場に連れた不安定な動きが続いており、必ず株式市場の動向を確認しておきたい。
昨晩の米国株式が軟調に推移したことで売りが強まっている状況。本日の東京株式市場の動向に特に注目が集まりそうだ。
レジスタンス:147.50円、155.00円、162.00円
サポート: 140.00円
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