31日は日米株価指数が大幅反発も、ドル円は150円丁度割れ
主要プロダクトの概況
31日は日米株価指数が大幅反発も、ドル円は150円丁度割れ。
ドル円相場の円相場の概況
東京早朝を152.77円で迎えると、日銀会合を控えて152.10~153.30円レベルで荒い値動きが続いた。
13:00頃、日銀は政策金利を0.25%に引き上げ、且つ国債買入減額の規模を公表した。ドル円は利上げに反応するかたちで直後に151.63円まで下落したものの、すぐに153.90円まで反発する荒い値動きとなったが、次第に152円台後半のレベルで値が落ち着いた。
15:30に植田日銀総裁の記者会見が始まり、特段の追加材料はなかったが、物価上昇を抑えるために追加利上げを検討する姿勢を示したこともあって次第に円の買い戻しが優勢になると、サポートレベルの152.00円を明確に下抜け急落、150.06円まで安値を更新した。
21:15に発表された米国7月ADP雇用統計は+12.2万人と弱く米長期金利が低下、ドル円はこのタイミングで150.00円を割り込むと、NY午前に149.64円を記録。
その後はロンドンフィキシングにかけて買い戻しが優勢で150円台の後半まで値を戻すと、3:00のFOMCにて金融政策の据え置きが公表され151.26円まで反発。しかし記者会見においてパウエルFRB議長が物価の安定と併せて「雇用の最大化」を強調、雇用の下振れが大きいようなら9月に利下げへと転じる可能性があることを示唆したことで再び下落へと転じ149.60円まで安値を更新したのち、149.98円でNYクローズを迎えた。
本日のドル円相場の注目点
スイス祝日
10:45 中国7月Caixin製造業PMI
15:00 英国7月ネーションワイド住宅価格
18:00 ユーロ圏6月失業率
20:00 英中銀(BOE)、金融政策決定会合
20:00 英中銀金融政策委員会、議事要旨
20:30 米国7月チャレンジャー人員削減数
20:30 英国ベイリーBOE総裁、発言
21:30 米国4-6月期非農業部門労働生産性
21:30 米国4-6月期単位労働コスト
21:30 米国前週分新規失業保険申請件数
23:00 米国7月ISM製造業景況指数
23:00 米国6月建設支出
①ドル円、クロス円は引き続き下値を試す展開となるか?ドル円は一時149円台で推移しており、強い円の買い戻しが発生している状況。さらなる下押しがあるか、注目が集まる。
②米国7月ISM製造業景況指数。本日は23:00にISM製造業景況指数の発表を控えている。米国の景況感を図る伝統的な指標で注目度は高い。
③英中銀(BOE)、金融政策決定会合。0.25%の利下げ実施が見込まれており、これが英ポンド円を中心にどのようにクロス円に波及するか確認しておきたい。
④半導体&ハイテク銘柄の反発は続くか?米国の大統領選挙を控えて、日米の半導体銘柄、米国のハイテク銘柄は調整局面を迎えていたが、AMDの好決算をきっかけに反発へと転じている。この流れが継続するか注目したい。
ドル円チャートの注目点
強めのサポートである150.00円で何とか下げ止まっている状況。ドル円相場の下押し圧力は強いが、このレベルで支えられるかが本日の最大の焦点となる。
150.00円を明確に下回ると146.50円のサポートまで開きがあり、更なる下押しが意識される。
レジスタンス:155.00円、162.00円
サポート: 150.00円、146.50円
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