主要プロダクトの概況
24日は日米株価指数が大幅下落、ドル円も一段安。
ドル円相場の概況
東京早朝を155.59円で迎えると、東京仲値にかけて円売りが優勢となり155.99円まで上昇。しかし東京仲値後は急速にドル円、クロス円の売りが強まる展開で東京午後には155円丁度を割り込んだ。
ロンドン時間序盤はユーロ圏と英国の7月PMIの発表を控えて買い戻しが優勢。発表された数値は強弱入り混じる内容であったが、イベント消化で再び円買い圧力が強まり、ドル円は154円丁度を割り込んだ。ロイターが「日銀、国債購入3兆円程度に違和感なし 利上げ時期は慎重に判断」と報じたこともあって、一段とドル円、クロス円の上値が重くなった印象を受けた。
NY時間に発表された米国7月PMIは製造業が49.5、サービス業が56.0と悪くない数値で米長期金利は上昇へと転じたが、ドル円は売り仕掛けが強く153.11円まで安値を更新。ただしNY午後にかけては米長期金利に素直に連れ高となり一時154円台を回復したのち、153.90円でNYクローズを迎えている。
なお当日はカナダ中央銀行(BOC)が政策金利を0.25%引下げ4.50%に設定した。
本日のドル円相場の注目点
08:50 日本6月企業向けサービス価格指数
15:45 フランス7月企業景況感指数
17:00 ドイツ7月IFO企業景況感指数
21:30 米国4-6月期GDP
21:30 米国前週分新規失業保険申請件数
21:30 米国6月耐久財受注
①円の買い戻しは続くのか?行き過ぎた円安の調整はいつまで続くのか。本日も円相場が市場の最大の注目を集めるだろう。
②半導体&ハイテク銘柄の調整はいつ終わるのか?米国の大統領選挙を控えて、特に中国に対する半導体輸出への制裁や関税を強めるとの思惑が強まっており、結果として日米の半導体銘柄、米国のハイテク銘柄は調整局面を迎えている。この流れが続くとリスクオフムードが強まり、クロス円に売りが入りやすくなるため確認しておきたい。
③米国4-6月期GDP。世界最大の経済を誇る米国のGDPは極めて注目度が高い。しっかり確認しておきたい。
ドル円チャートの注目点
直近のサポートレベルである155.70円を下抜け一段と下落。153.60円のサポート付近でなんとか踏みとどまっている。153.60円をクリアに下抜ける場合は、あらためて下落を警戒したい。
下落の勢いは強いため、ドル円、クロス円の買いでエントリーする場合はしっかりとリスクをコントロールして臨むのが良いだろう。
レジスタンス:162.00円
サポート:153.60円、152.00円
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