主要プロダクトの概況
12日は円高、日本株安。再び為替介入が疑われる急速な円の買い戻しが発生。
15日は日本祝日でもあり、ドル円や日経平均株価はおおむね横ばい推移。
ドル円相場の概況
12日の東京早朝を158.88円で迎えると、東京株式市場オープン前にさっそく為替介入が疑われる値動きが発生し157.75円まで急落。
その後は東京時間のうちに159円台を回復する荒い展開となったのち、NY時間に指標発表を控えてロンドン時間は小動き。
21:30に発表された米国6月PPIは総合で前月比+0.2%、前年同月比+2.6%と事前予想を上振れ。これを受けて米長期金利が反発、ドル高となったが、直後に日本の当局よりドル売り円買いの為替介入が実施された様子で、157.38円の当日安値を記録。その後に157.91円まで買い戻されて週末を迎えた。
トランプ前大統領が、週末(現地時間13日)にペンシルベニア州での選挙集会で銃撃を受け、右の耳にけがをした。しかしこの危機を乗り越えたことで同氏の支持率が急上昇、週明けは小幅にドル高でスタートとなった。
15日の東京早朝を158.13円で迎えると、158.43円まで上値を伸ばしたが、その後は上値の重い展開がロンドン、NY時間午前と続いた。
動きがあったのはNY午後で、パウエルFRB議長が、首都ワシントンのエコノミック・クラブで「第1四半期には利下げ開始への自信を深めさせるものは得られなかったが、先週発表された1つを含む第2四半期の指標で、幾分自信は深まった」と語ったことをうけてか、一時157.14円まで安値を更新する局面も見られた。
ただし、その後は買い戻されており、158.02円で今朝を迎えている。
本日のドル円相場の注目点
13:30 日本5月第三次産業活動指数
15:45 フランス5月経常収支
18:00 ドイツ7月ZEW景況感調査
18:00 ユーロ圏7月ZEW景況感調査
18:00 ユーロ圏5月貿易収支
21:30 カナダ6月CPI
21:30 米国6月小売売上高
21:30 米国6月輸入物価指数
21:30 米国6月輸出物価指数
23:00 米国5月企業在庫
23:00 米国7月NAHB住宅市場指数
①財務省による為替介入の有無。ドル円はふたたび158円台を回復しており、円買いの勢いが薄れてきている印象。この流れが続いた場合に再び財務省による為替介入が実施されるか注目して見ておきたい。
②日経平均株価は再び上昇基調へと戻ることができるか?日本祝日のなか、米国株には持ち直しの動きが見られている。この流れを日本の株式市場も引き継ぐことができるのであれば、ドル円、クロス円は上昇しやすくなるだろう。
③米国6月小売売上高とカナダ6月CPI。本日の21:30に同時に発表される指標は、全米の個人消費と、北米の物価動向を占う上で確認しておきたい。
ドル円チャートの注目点
昨日のNY時間に一時157.14円まで下落したものの、戻りも強く、157.50円より下での滞在時間は短い。157.50円が引き続きサポートとして機能するかが1つの注目点だろう。
反対に上昇へと転じる場合は159.50円レベルがレジスタンスとなりそう。したがってまずは157.50円~159.50円のレンジで見ておくのがよいだろう。
レジスタンス:159.50円、162.00円
サポート:157.50円、153.60円
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