10日は日米株価指数先物が大きく上昇、ドル円も上値を試す展開

Article By: トレジャリー・パートナーズ

主要プロダクトの概況

10日は日米株価指数先物が大きく上昇、ドル円も上値を試す展開。

 

ドル円相場の概況

東京早朝を161.30円で迎えると、東京仲値に向けて上値を伸ばし161.60円手前まで上昇。その後はさらに上値を追う材料がなく、やや方向感に欠ける値動きが続いた。

なお午前中に発表された中国6月生産者物価指数は前年同月比で▲0.8%、消費者物価は同じく前年同月比で+0.2%と引き続き物価上昇圧力が弱いことが確認された。

ロンドン時間は再び買いが優勢。161.62円まで小幅に上値を伸ばした後、161.50円レベルでNY時間へ。

NY午前は米長期金利が小幅に反発するなかドル円は連れ高、161.76円まで上昇。

NY午後は注目の集まったパウエルFRB議長による下院向け四半期金融政策報告にて、同氏が「インフレが2%へ向けて低下していることにある程度の自信はあるが、確信には至っていない」と述べた。

また02:00に行われた米国10年物国債入札において、最高利回り4.276%、平均利回り4.218%と市場金利対比で低く、米長期金利が低下した。ただドル円は円安を主因に161.85円まで上昇し、161.72円で引けた。


本日のドル円相場の注目点

08:50 日本5月機械受注

08:50 日本前週分対外対内証券売買契約等の状況

15:00 ドイツ6月CPI

15:00 英国5月月次GDP

15:00 英国5月鉱工業生産

15:45 フランス5月経常収支

21:30 米国6月CPI

21:30 米国前週分新規失業保険申請件数

27:00 米国6月月次財政収支

 

円売り圧力。円安の流れがどこまで継続するか、また当局の介入が見られるか?引き続き外国為替市場の最大の焦点。

米国6月CPI。今週の経済指標の中でもっとも注目を集めるもの。市場の期待通りに低下しているかどうかが焦点。

 

ドル円チャートの注目点

直近は160.33円から162.00のレンジで推移しており、その中で162.00円の突破を目指す展開となっている。本日は米国6CPIを控えているが、その前に突破する可能性もあるし、その結果次第で突破、または反落へと転じる可能性もある。

162.00円を注目のチャートポイントとして、トレーダーの思惑が交錯しそうだ。

レジスタンス:162.00
サポート: 153.60円

 

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