豪ドル/円、ユーロ/円の見通し: CPIと、YCC変更への言及を受けて円高に

Article By マーケットアナリスト

アジア指数:

  • オーストラリアのASX 200 指数は26.6 ポイント下落(-0.36%)、現在は7,335.60 
  • 日経225は25.49 ポイント下落(-0.09%)、現在は28,632.08
  • 香港ハンセン指数は156.29ポイント下落(-0.77%)、現在は20,240.68
  • 中国A50指数は44.31ポイント下落(-0.34%)、現在は13,181.63

英国と欧州:

  • 英国FTSE 100先物指数は4.5ポイント上昇(0.06%)、キャッシュマーケットの始値は7,907.11の見込み
  • 欧州STOXX 50先物は現在7ポイント上昇(0.16%)、キャッシュマーケットの始値は4,391.86の見込み
  • ドイツDAX先物は1ポイント下落 (-0.01%)、キャッシュマーケット始値は15,794.97の見込み

US Futures:

  • DJI先物は11ポイントの下落(-0.03%)
  • S&P 500先物は現在1.75ポイント上昇(0.04%)
  • ナスダック100先物は 現在16.75ポイント上昇 (0.13%)

  • 英国の消費者景況感はウクライナでの開戦以来もっとも悲観的ではない水準まで回復
  • ジョー・バイデンは火曜にも再選に向け大統領選への出馬を発表するかどうか検討中
  • G7加盟国はロシアへの全面禁輸に近い措置を検討しているとの報道
  • 日本のインフレ率は依然として前年比で3%を超え、日銀の非常に緩和的な政策を試す状況が続き、円高を引き起こす
  • オーストラリアのPMI速報値は予想を上回る。サービス業PMIと複合PMIは10年ぶりの高水準に向けて伸び続けており、一方製造業の契約件数の伸びは鈍化
  • 日本の製造業PMIは対照的にここ6カ月でもっとも低い伸び率に。アジアのPMI速報値は予想を上回るも、今日の欧州および米国でのデータ発表に向けたトーンを決める可能性がある
  • 「情報筋」によると、日銀は今年後半にイールドカーブ・コントロール(YCC)の調整に前向きな姿勢を示しているという。日銀が来週金曜日は政策を据え置く可能性が高まる一方で、方向転換に向けた下準備をする可能性がある
  • 日本のインフレ率の高さと若干のリスク回避の傾向が重なり、コモディティ通貨は夜間に弱含み、円へ資金が流入
  • ニュージーランドドル/円は弱気バイアスに沿って夜間に2週間ぶりの安値。米ドル/円は4日ぶりの安値を付けたものの、現在200日間移動平均より上を維持

この日は、FRBが次回のFOMC会合前に金融政策についてコメントしなくなるバックアウト期間を前にした最後の取引日となる。今週のコメントは全体として予想通りタカ派的であり、経済データもそれを裏付けている形だ。

しかし税還付により米国政府が早ければ6月(一部では5月とする向きもある)にも債務上限に達する可能性があるという懸念はセンチメントの面で重しになっており、今日のPMI速報値とともに、これが価格変動の要因になる可能性がある。また、日銀が今年後半にイールドカーブコントロールの金利変動許容幅の調整を検討する可能性があるとの報道を受けて円高も進行しており、さらに来週の日銀会合を前に日本のインフレ率は前年比3%を超える水準が続いている。

トレーダーにとっての次週の注目ポイントを確認: 今週の見通し: オーストラリアのインフレ、日銀会合、米国PCEとGDPの発表

豪ドル/円日足チャート:



値上がりの3つの波は200日間移動平均のすぐ下で失速し、週のR1レジスタンスライン付近で付近で日足のピンバーが形成された。スイングハイが近づいていると思われる。価格はここ4日間の安値に向かっており、筆者は89.0ドルのサポートゾーンまで値下がりする可能性を見込んでいる。途中で89.50ドルのエリアが中間サポートゾーンとなる可能性がある。そこから先、2月安値のレジスタンスゾーンの下では弱気相場が見込まれる。

ユーロ/円30分足:

30分足チャートでは弱気トレンドが形成され、価格は146.78円の安値付近で合流している。この値下がりの動きは先週のVPOC(ボリューム・ポイント・オブ・コントロール)付近の146.60円に向けて広がる可能性がある。147円以下では引き続き弱気相場が見込まれるものの、146.90円以下では徐々に多少の値上がりに入るか、あるいは新たな安値サイクルへのブレイクダウンが予想される。

今後予定されている経済イベント(時間表示はGMT+1)

 

 

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