ユーロ価格見通し:ユーロ/米ドルはレジスタンスエリアに、米ドルの強気筋はプルバックを推し進めるか?

ユーロの話題:

  • ユーロ米ドルでは先週は2023年で最も強い週となり、また昨年9月に底を打って以来2番目に強い週となった。
  • 米ドル指数(DXYは、このユーロ/米ドルの強気な動きと同時に総崩れとなった。この流れの継続は、ユーロの強気筋が価格を押し上げ続けられるかまた米ドルの弱気筋が主導権を維持できるか、という2つの問題にかかっている
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先週は外国為替市場に大きな動きが見られ、ユーロ/米ドル今年の高値を維持してきたレジスタンスラインを上抜けし並行して米ドル重要なサポートラインを割り込んだ。米ドルがここ6ヶ月の大半をさまざまな形のレンジ相場で過ごした末にこの重要な通貨ペアトレンドが生まれる可能性が出てきたと言える

米ドルユーロ/米ドルの両方で今問題になっているのは、このトレンドを推し進められるかどうかで、現時点ではブレイクアウトの後の流れはまだ試されていない

米ドルユーロ/米ドルのブレイクアウトが新たなトレンドになるにはまだ課題が残っており、ユーロ/米ドルではより高い安値でのサポート必要。先週の動きに先立ち、6ヶ月以上にわたって価格が合流しレンジ相場が続いたことを考慮すると、過去のレジスタンスからより高い安値のサポートとなりうる地点が数多く存在する

現時点では1.1250ドルの心理レベルのすぐ内側がレジスタンスとなっており、ここは先週金曜日に視野に入り、日足チャートで同事線形成した水準だ。今週ここまでの価格はこのレジスタンスラインまで飛躍しており、短期的なブレイクアウトの可能性を残している。

サポート側ではより長期的なトレンドアプローチに関連する1.1000ドル~1.1100ドルのゾーンがあり、ここは2月と4高値を維持した水準だこの100ピップスの間にさまざまな攻防があったことから、ここがサポートとなる可能性は非常に高い。その前に、以前のスイングハイだった1.1186近辺sぱおーとになる可能性もある。ここが高値圏での安値となる場合には、強気筋が過去のレジスタンスの重要なエリアまで値を戻すことを防ぐだろうという楽観的な見方も強まる

 

ユーロ/米ドル 日足チャート

チャート作成:James StanleyTradingviewEUR/USD

 

米ドルブレイクアウトプルバック

金曜日にブレイクアウトが起きた後この動きについて言及したが、上記のユーロ/米ドルの場合と同様、6月以上のレンジ相場からのブレイクが起きた後、トレーダーがこの動きにどれほど積極的に乗っていくかが大きな問題になる

米ドル指数100.80101.00付近の大きな節目となるサポートポイントを通過し、その後も弱気筋が価格を押し下げて100の心理的レベルを割り込んだ。金曜日に強気派がプルバックに入って価格再び上昇し、今日もこの動きが続いているが、売り手が戻って来てプルバックの動きを弱めている。

ここからの大きな問題はブレイクアウト後のパワーバランスだ。新たな安値を付けるまで価格を押し下げるほど、これまで傍観していた弱気筋が多く参入するだろうかつまり、過去のサポートラインをフォロースルーでのレジスタンスラインとしつつ、今後より深いプルバックを起こして弱気筋が利益を取る余地が残されているだろうか。

ユーロが米ドル指数57.6%を占めていることを踏まえればここで上記で検討したユーロ/米ドルと同様のプルバックのテーマが前景化する可能性がある。この通貨ペアは過去のレジスタンスゾーンだった1.1000ドル~1.1100ドルを再び試す方向に戻っている

 

米ドル - DXY 日足チャート (参考用、FOREX.comプラットフォームでは利用できません)

チャート作成:James Stanley、データ提供:Tradingview




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