By: Global Author、ファイナンシャルライター
2021年7月13日 10:47 AM
テクニカル分析を利用するトレーダーへ。赤三兵は、重要な反転上昇の強いサインです。このパターンの仕組み、そしてトレード方法を詳しく見てみましょう。また、逆に下落するサインとなる黒三兵についても解説します。
赤三兵パターンとは?
赤三兵パターンとは、3本のローソク足が連続して陽線をつけた場合を指し、この後に上昇トレンドが続くシグナルになります。テクニカル分析を使うトレーダーは、この赤三兵を強い反転上昇パターンとして解釈することが多いです。
名前のとおり、赤三兵は3本の陽線から構成されています。これは弱気が長い間続いた後に形成され、それぞれのローソク足の終値は、その前のローソク足の終値よりも高く窓も開きません。
追加情報(チャートの一例):
- 最初のローソク足は前のローソク足の約50%の部分で終わっています
- 2つ目のローソク足の終値は赤いローソク足の始値よりも高いです
- 3つ目は長い陽線です。これを付けた時には、新しい強気トレンドが始まっています
理想的な足形は、3本の陽線に上ひげがほとんどない状態です。強気の買い圧力が持続し上昇相場が形成され、弱気が抵抗できなくなっているため、それぞれの足が高値か高値付近で終えることになります。
このパターンは急な下落トレンドの後に形成されることが多いですが、相場が膠着しているときにも見られることがあります。その場合、上昇シグナルは強くありません。
赤三兵パターンを特定する練習
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赤三兵パターン戦略
典型的な赤三兵戦略では、3本目のローソク足が完成した直後に買いポジションをとり、そこから続く上昇トレンドでトレードをします。しかし、トレードを執行するまでに、強気が継続しているか確認する必要があります。
他の多くのパターンと違い、赤三兵の主な問題は、3本目のローソク足が終わるころまでには上昇トレンドがすでに進行しているということです。そのため、懸念すべき点として、エントリーする時間までにこの動きが強さを失ってしまう場合があるということです。
赤三兵パターンを確認する
動きが弱まっていないことを確認するにはどうすればよいでしょうか?いちんばんシンプルな方法は、少しの間待ってみることです 。次の期間の初めに上昇トレンドが継続するか見極め、買い注文を実行することです。
また、テクニカルインジケーターを使用してマーケットが買われ過ぎでないかをチェックしましょう。ここではRSIやストキャスティクス(オシレーター系)がよく使われます。
最後に、マーケットのボリュームをチェックすることで、トレンドの強さを理解することもできます。ボリュームが安定していれば、買い圧力がまだ強く、上昇の動きが継続すると判断できます。
赤三兵パターンを使う際のリスク管理
赤三兵が失敗するリスクは常に内在します。パターンを確認しても、弱気筋が出てきて上昇トレンドを短期で終わらせてしまうことがあります。そのため、ポジションを取るときには、必ず適切なストップロスを置く必要があります。
近くにサポートレベルがあれば、そのすぐ下にストップを置きましょう。その後、価格がサポートを下抜けたらトレードは自動的に終了です。
しかし、サポートがない場合は、2番目の陽線の終値のすぐ下にストップを置くことを考えるとよいでしょう。価格がこのレベルを割って下落した場合、このパターンはおそらく失敗するでしょう。
黒三兵(三羽烏)ローソク足パターンとは?
黒三兵は、赤三兵の弱気バージョンです。正反対のパターンで、長い陽線の後に3本の陰線が続きます。これは反転下落パターンで、今後弱気が連続するシグナルです。
赤三兵の強気のローソク足と同様、黒三兵のローソク足にも一連の法則があります:
- 最初のローソク足の終値がその前の陽線の半分より下で終わっている
- 2本目のローソク足の終値が陽線の始値を下回っている
- 長い下ひげがない
ご覧のとおり、売り圧力が強まり、強気相場が急に反転しています。
黒三兵を使って取引する際には、最後の陰線の後に売りポジションを取りにいきます。ここでもまた、弱気相場が継続するかを確認する必要があります。ここで続落の動きがあるのか、または、エントリーする前に相場が売られ過ぎでないかをチェックします。
赤三兵と同様に、強いボリュームが持続すれば、トレンドが本格化するサインとなります。
黒三兵パターンのリスク管理
黒三兵を使って取引する際には、ショートポジションを取ることになりますが、これは、リスク管理がより一層重要になることを意味しています。ストップを置く必要のある、2つの典型的なエリアが存在します:
- 直近レジスタンスレベルを上抜けた場合、ポジションを閉じます
- 2本目のローソク足の終値を上抜けた場合
赤三兵パターンの例
たとえば、USD/JPYが長期の弱気相場の終わりに差し掛かっているとします。最終期間で100pips下落し、始値は133.800、終値は132.800でした。赤三兵では、次のことに目を向けます:
- 133.300付近まで50pips上昇する陽線
- 133.800の上で引ける別の陽線
- 上ひげがないか、ほとんどない最後の陽線
一方、黒三兵は、USD/JPYが最後のローソク足で120pipsを得て135.400まで上昇した後、形成される可能性を見てみましょう。この例では、3本の陰線に注目します。最初に60pips近く下落し、2本目で134.200を割り、3本目がこの連続した弱気をさらに強めることになります。
ここまでで、赤三兵パターンについての理解が深まったはずです。ここからは知識を実践で役立てましょう。FOREX.comの取引口座では、FX、株価指数CFD、そしてノックアウトオプションの取引が可能です。今すぐ取引を始めましょう。